PR

【日経先物とは?基礎から解説】

投資
記事内に広告が含まれています。

日本経済に投資する手段として広く利用される「日経先物」。株式市場や金融商品に興味を持ち始めた人には、少し難しく感じられるかもしれません。この記事では、初心者向けに日経先物の仕組み、特徴、取引方法、リスクなどをわかりやすく解説します。


1. 日経先物とは?

日経先物とは、日経平均株価(Nikkei 225)を原資産として取引される先物取引のことです。日経平均株価は、日本を代表する225社(トヨタやソニーなど)の株価の平均値を表す指数で、日本経済の全体的な動きを示す代表的な指標とされています。

先物取引とは、あらかじめ定められた将来の期日(決済日)に、特定の価格で売買を行う契約です。つまり、日経先物は「日経平均株価の将来の価格」を予測し、その価格で買ったり売ったりする商品といえます。

2. 日経先物の種類

日経先物には、主に以下の2種類があります。

  • 日経225先物
    日経平均株価を1単位として取引されるスタンダードな先物。1単位あたりの金額が大きいため、少額の資金では取引が難しいです。
  • ミニ日経225先物
    上記の10分の1の単位で取引できるので、初心者や小額投資家にも適しています。

これに加えて、取引所や時間帯に応じて以下の取引が存在します。

  • ラージ(日中取引)
    東京証券取引所(JPX)の立会時間中に取引されるもの。
  • ナイトセッション(夜間取引)
    東京証券取引所が閉まった後の夕方から深夜にかけて行われる取引。米国市場や為替の影響を受けやすく、24時間取引に近い形で取引が可能です。

3. 日経先物の取引方法と特徴

日経先物の取引は「証拠金」を用いたレバレッジ取引が基本です。証拠金とは、先物取引を行う際に必要な保証金のようなもので、実際の取引額に対して一部(例えば5-10%)の金額を預けて取引を行います。これにより、少ない資金で大きな取引をすることが可能になります。

たとえば、証拠金率が10%の場合、日経225先物を1単位(例えば、日経平均が30,000円の場合は30,000円×1000=3,000万円)取引するには300万円を証拠金として預ける必要があります。

ただし、レバレッジの効果により利益が大きくなる反面、相場が逆方向に動いた場合は損失も大きくなるため、リスク管理が重要です。

4. 取引のポイント:売りから入ることもできる

株式取引では、基本的に「安く買って高く売る」ことで利益を得ますが、日経先物の場合は売りから入る(ショート)ことができるため、「高く売って、安く買い戻す」ことも可能です。これにより、相場が下落する局面でも利益を得るチャンスがあります。

例えば、日経平均が30,000円の時に「売り」を行い、25,000円に下落した時に「買い戻し」を行えば、その差額5,000円×1000=500万円の利益が得られる、という具合です。

5. 日経先物のリスク

日経先物は、利益を得るチャンスが多い分、リスクも伴います。以下のようなリスクに注意が必要です。

  • 相場の急変動による損失
    相場の急激な変動により、大きな損失を被る可能性があります。特にレバレッジ取引の場合、予想以上の値動きで証拠金を超える損失が発生することもあるので、あらかじめ「ロスカット(自動的に損切りする)」を設定することが重要です。
  • 証拠金の追加(追証)リスク
    相場が急激に変動し、証拠金の水準を割り込んだ場合、追加の証拠金を求められること(追証)が発生します。これに対応できない場合、強制的にポジションが決済されることがあります。
  • 取引時間の影響
    日経先物は日中や夜間の取引があるため、世界中の市場の影響を受けやすいです。特に夜間取引では米国市場の動向に影響を受け、急激な値動きが発生することもあります。

6. 初心者が注意すべきポイント

日経先物を始める際、初心者が気を付けるべき点は以下の通りです。

  • 最初はミニ日経225先物から始める
    ミニ日経225先物は通常の10分の1の規模なので、リスクを抑えて取引を学ぶことができます。
  • シミュレーションやデモ取引を活用する
    いきなり実際の資金で取引を始めるのではなく、証券会社が提供するデモ取引やシミュレーションを利用し、相場感を養うのが良いでしょう。
  • 損切りライン(ロスカット)を決めておく
    証拠金取引は損失も大きくなる可能性があるため、予め「これ以上の損失が出たら取引を終了する」といったルールを決め、感情的な取引を避けるようにします。

7. 日経先物の活用例

  • ヘッジ(リスク回避)目的の活用
    株式を保有している際、相場全体が下落するリスクを避けるために、日経先物を売ることで損失を相殺する(ヘッジ)ことができます。
  • 短期の利益を狙う投機的取引
    日経先物は短期売買に向いており、1日の中で何度も売買を行う「デイトレード」も可能です。
created by Rinker
¥28,512 (2024/12/22 16:48:29時点 楽天市場調べ-詳細)

まとめ

日経先物は、相場の上昇・下落どちらの局面でも利益を得るチャンスがある金融商品です。その反面、レバレッジ取引に伴うリスクも大きいため、リスク管理が非常に重要です。初心者の方はまずは小さな規模の取引から始め、取引に慣れてからステップアップすることをお勧めします。

相場の変動に対応しつつ、経済ニュースやイベントにも敏感になることで、日経先物取引を有効に活用していきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました